アトピー性皮膚炎の原因は未だ明らかではありません。 その実態についても不明のことが多く、画一的な治療方針は立っておりません。そのためある人には劇的に効果のあった治療も、他の人には効果が少ないといったことがあります。
症状はアトピー体質といわれる遺伝的素因を持っている人に出てくる、強いかゆみのある皮疹が特徴です。成人では、精神的ストレスや過労、発汗、日光などの悪化因子により皮膚の防御機能が低下するため、皮膚の炎症をおこし、かゆみや発赤をきたすとされておりますが、乳幼児の場合には、卵や牛乳などの食物や洗剤、細菌感染などが原因のものもしばしばみられます。
この皮膚の病気は、生後すぐの赤ちゃんには見られません。皮膚症状が2ヶ月以上続くこと、かゆみの強いこと、湿疹病変は「左右対称」に出現することが揃えば、アトピー性皮膚炎と診断されます。
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