ううむ、難しい質問ですが最終的には信頼関係がきちんと双方から構築されているならば、よいのではないでしょうか。質問にもきちんと答えてくれる、困ったときには相談にのってくれる、病気や薬の説明にも時間をさいてくれるなどありますが、患者さんが信頼してかかってくださらないと、困ってしまいます。最初から不信感をもっていたり、自分で病気病名を決めてきたり、薬についてあれこれ知識をひけらかしたり、こちらの話を聞いていただけないのは困ります。
小児科では、伝染する病気(たとえば麻疹や水痘など)の患者さんも一般窓口に来ますので、うまく隔離できるような配慮のある医療機関が望ましいと思います。これに無頓着なところは、他にも考慮されていない可能性があり、好ましくありません。また、納得のいくきちんとした説明があればよいのですが、すぐにレントゲン写真を撮ったり採血したりするところ、抗生物質やステロイド軟膏などをすぐに出すところなども注意が必要です。
一方、統計的に誤診の多い時間帯というのを知っておいてもよいでしょう。それは、終業時間間際や時間外、休日の診療だそうです。仕事が終わって次の予定が入っているときなどは早く終わりたいので焦りがある、夜間や休日などは人員や検査体制などふだんと比べても不利であるうえ、医師も疲れているためと言われています。朝から具合が悪いのに夜中までそのままにしておく、などは避けたいものです。
最後に次のような患者さんは困ったさんです。 1.薬を決められたように服用しない、させられない(治療計画がたてられない) 2.院内で飲食をする(診察時に吐いたり、食事療法している子もいることを考慮してもらいたい) 3.香水やコロンがぷんぷんの親(口のにおいを嗅ぐこともあり、わからなくなる) 4.待合室の本や玩具を壊しても平気な親(本や玩具は消耗品とは思っていますが、せめてごめんなさいぐらいは言ってほしいぞ) 5.院内で走り回っている子を注意しない親(怪我してもしらんぞ。きっと新幹線内で走っている子の親だ) 6.「37.5度あるのですが、行ったほうがよいでしょうか」など、自分で方針がたてられず、すべて人に頼る親(診てもいないのに答えようがないよぅ。心配ならいらっしゃいとしか言えません)。 7.脱いだり着たりするのに複雑な衣服は困ります。
まだまだ挙げたらきりがなさそうです。みなさんには関係ない話だったとは思いますが、今度病院に行った時に、こうした眼で観察してみるとおもしろいかもしれませんね。
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