プーこどもクリニック 静岡県浜松市中区西伊場町の小児科・アレルギー科に対応する医院です。

プーこどもクリニックは静岡県浜松市中区西伊場町の小児科・アレルギー科に対応する医院です。アトピー性皮膚炎や子育てに関するアドバイスを行っています。

Q


食物アレルギーの診断や検査について教えてください。

 

A


食物アレルギーであるかどうかの最大のポイントは、母親からの話です。どうもこの食物を口にすると皮疹が出るとか、これを食べた翌日に悪化するとかの話が、食物アレルギーを疑う大切なポイントです。まずは食物アレルギーがありそうかどうかを考えながら話を聞きます。当クリニックでは、食物日誌をつけてもらって、その確認をしています。
ついで、皮膚テストや血液検査を行います。なるべくは離乳食開始前に診断がつくとよいのですが、一番の問題は血液検査でIgE-RASTという各食品別データが、2+あるからという根拠だけで、食事制限を指導する医師がまだ多いことです。不必要な食事制限が行われている例によく遭遇しますが、疑われる食品を除去して症状の改善をみる除去試験や、投与してみて症状をみるいわゆる負荷試験などをせず、血液検査だけから食事制限を行うことは避けたいものです。また食事制限を行う場合は、不必要な制限などを避けるためにも、また発育のチェックの意味からも定期的に栄養士の指導を受けることが望ましいと考えています。当クリニックでは予約制でこれを行っております。
食事制限をきちんと行わなければならない例は、100名中約2〜3名ぐらいだと思っています。

 

Q


アトピー性皮膚炎とうまくつきあっていく方法は?

 

A


これは「気長にあせらず」というのが1つ、「気の合う医師を見つける」のが2つめ、これに尽きます。あれこれ情報に惑わされず、信頼した医師に相談しながら気長に続けていくことです。「1年間がんばってみましょう」などと具体的な期限を言ってくれる医師は、きっと自信もあるのでしょうから、お任せできると思います。自分で知った治療法などを、医師に聞いてみることはよいのですが、せっかく医師が治療計画をたてているのに、隠れて他の治療を併用することは困ります。そのときは、相談してみてください。
 

Q


アレルギー体質によい食事なんてありますか?

 

A


最近増加しているアレルギー疾患の原因の1つに、油脂成分の過剰摂取があげられます。詳しい話は省略しますが、アレルギーの予防や治療には「油と砂糖を摂り過ぎない」というのがもっとも基本となります。とくに油分はよく選んで摂取することが大切です。よく話題になるαーリノレン酸を多く含んだ油はアレルギーを起こしにくくしますが、リノール酸を多く摂るとアレルギーが出やすくなると言われます。どちらも必要な成分なのですが、αーリノレン酸を多く含む食事を考えるべきでしょう。これは魚油に多く含まれているため、イワシやサバ、マグロ(トロ)などをメインにし(トロをメインにできないなぁ)、リノール酸を多く含む肉は毎日食べないようにするのがよいでしょう。エゴマ油にもαーリノレン酸は多く含まれているので、ドレッシングに用いても効果的です。また精製された砂糖もあまりよくないので、三温糖などを料理に用いるとよいでしょう。砂糖の多い清涼飲料水などは、避けたいものです。
 


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