プーこどもクリニック 静岡県浜松市中区西伊場町の小児科・アレルギー科に対応する医院です。

プーこどもクリニックは静岡県浜松市中区西伊場町の小児科・アレルギー科に対応する医院です。アトピー性皮膚炎や子育てに関するアドバイスを行っています。

 

アドバイス

子育てのあれこれ


子どもの叱り方
 

子どもを叱る時は、どうしても感情的になってしまいますね。私はいつも母親に次のように話しています。

1.『危険なことは叱る』:たとえば石を他人に投げつける、突き倒すなど怪我をするようなことに対しては叱る。

2.『やってはいけないことを決め、それをしたら叱る』:たとえば熱いアイロンに触ったらペンッよ、とかコンセントに触ったらペンッ、とか決めておいて、そうしたら叱る。

3.『道徳的に悪いことをしたら叱る』:たとえば人のものを盗むとか、人が持っている玩具を無理に取り上げるなど、は叱る。

以上3つの基本をいつも頭に入れておけば、たとえ引き出しをグチャグチャにしたりしたとしても、そういうことはやめようねぐらいですむはずです。泥遊びして衣服を汚したとしても、怒らなくなるでしょう。いつも怒っていると、母の日のお絵かきに、角の生えた顔を描かれるかもしれませんよ。


子育てにおける父親の役割
 

最近、私の診療所でも父親がこどもを連れて来院する例が増えています。健診の時にも、出生時体重、おむつの交換回数、ミルクの量などきちんと答えられる父親が多く、感心してしまいます。父と子のコミュニケーションは、乳児のころからとるようになってきた時代なのかもしれませんね。

さて私は、子育てにおける父親の役割など、他人に決めてもらうものではないと思っています。母親と同じ立場だろうが、ちがう立場だろうが自分でその子にとって、「よかろうと思う立場」をとればよいのです。叱ることがその子にとってよかろうと思えば、母親と一緒になって叱ってもよいと思います(ただこどもの逃げ道も作っておいてあげて下さい。あとでそっと母親がフォローするとか)。また子育てには、必ず父親として直接参加すべきだと思います。もし直接こどもに(仕事の時間などのため)接触出来ない場合でも、母親を助けるなどしてかかわっていただきたいと思います。

父と子の関係の前に、まず父と母の仲が良くなければ無意味でしょう。いつでも仲のよい夫婦であって下さいね。


お受験や習い事ブームについて
 

小さなうちから、いろいろ習い事に通わせることに、迷いがあるのなら即刻やめるべきでしょう。こどもがかわいそうだと思うなら、やめて下さい。こどもにも、その気持ちが伝わっていきます。強い意志を持って、今この子のためにはこれをやらせるべきなんだ!と言えないのなら、やめて下さい。ましてやまわりがみんなやっているから、家の子だけ取り残されてしまうと困るから、といった理由でやるのはやめるべきです。今は遊ばせるほうが、この子にとってよいと思うなら、のんびり遊ばせればいいじゃないですか。親というものは、その子にとって今何が大切なのかを見極め、手を貸し、導いてあげるものだと思うからです。


食べ物に関する提言
 

食べるものにあまり関心を払わない母親が多くなっています。食事は毎日毎日続くものですから、積み重なると大きな問題になります。必要なカロリーを摂取するのはもちろんですが、各成分のバランスには注意が必要です。そこで1つだけ言わせて下さい。「夕食は何がいい?」と子供に聞かないこと!食事は親が決めるようにしましょう。簡単なテストがあります。子供に夕食のメニューを書かせてごらんなさい。10以上のメニューを書けない子供が多いと思います。これは、少ないメニューを繰り返して作っているということ、すなわち食事にバラエティがないことの証です。もしそうなら、今からでも遅くありません。反省して、食事をもっとおいしく、もっと楽しくするよう、努力して下さい。子供の将来は、子供時代の食事で決まるのです。


卒園して小学生になったら
 

小学校では(最近では幼稚園でもそうみたいですが)勉強することを学びます。また規律とか道徳感とかも学びます。幼稚園時代のように、ただ遊んでいればよいというわけにはいきません。自分でしなければいけないことも多くなります。学校では、今まで経験しなかった発見や驚きがあるはずです。そこで、夕食の時には必ず、今日学校であったことを話してもらうようにするとよいと思います。そして、ある時は褒め、ある時は注意し、ある時はアドバイスしてあげるのです。これを習慣にしていると、家族とのコミュニケーションがとれ、また学校での動向も把握できます。人とのかかわりあいがうまく出来ない子供が増えている現在、家庭で出来る最も簡単で最も重要なことが、食事しながら出来るのです。


コミュニケーションレス時代について
 

上にも書きましたが、子供同士ではうまく表現が出来ず、また相手の話を聞くことの出来ない子供が確かに増えています。大人は子供の言うことをよく聞いてくれるので、そういう子はすぐに大人に近づいてきます。子供達だけで会話がなりたたないというのは、何とも想像し難いことですが、確かにあまり語彙数も多くないようですし、それでも通じ合っているようです。自分の考えをきちんと相手に伝えること、これは訓練が必要なのです。よく言われることですが、小さい時から本を読み聞かせることが、もっとも効果的と思います。本を読み聞かせ、あるいは自分で声を出して読み、想像力を膨らませることは、他の方法では得られない宝と言ってもよいでしょう。本を読まなくなった子が多い今、童話の読み聞かせはもっと見直されてよいと思っています。


今、気を付けなければいけないこと
 

一言で言えば、「油」と「砂糖」の取りすぎです。外食すれば油を使った食事が多く、家庭でも手間のかかる和食から、手軽な揚げ物中心のメニューが多くなっています。子供の油脂摂取量が増加するにつれ、子供にも大人と同じ成人病(生活習慣病)が見られるようになりました。そのままでは、きっと長生き出来ない大人になるものと思われます。糖分の取りすぎも、体内の免疫力低下につながると言われています。お菓子もジュースもいけないとは言いません。気を付けて与える姿勢をいつも持っていて下さい。


いじめや不登校などについて
 

いじめや不登校にかかわる子供は、何か一方的な子が多いように感じます。自分のことを一方的に話す、人の痛みを感じない、など人との関係をうまく持てない、あるいは持たない子が多いように思います。彼等を治療する時、一緒に何かをやることで心が開かれ、うまく関係が持てるようになるのを経験します。キャンプに行って一緒に料理に打ち込む。すると料理をするという方向に注意が行くためか、うちとけて話すようになるものです。一緒に凧を作り、揚げるのもよいでしょう。いじめも不登校も、身近に打ち解けることの出来る人がいれば、かなり減ると思います。打ち解ける最も近い距離にいるのが家族や兄弟です。言い替えれば家庭が大切な役割を果たしているのです。何度も言いますが、家族揃っての食事、団らんをもう一度見つめ直して下さい。

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